主なポイント
- 投資承認: タイ投資委員会は2026年7月8日、ネスレによる6億8800万ドル(230億バーツ)規模のプロジェクトを承認した。
- 導入技術: サムットプラーカーン県アラヤ工業団地にて、AIとロボット技術による自動化工場を稼働させる。
- 雇用と地域への波及効果: 520以上の雇用を創出し、タイ産原材料の年間仕入れ額は1億3000万ドルに達する。
承認内容とプロジェクト構造
タイ投資委員会は2026年7月8日、ネスレ(タイランド)が提出した6億8800万ドル規模の投資計画を承認した。計画には、サムットプラーカーン県アラヤ工業団地における完全自動化のスマート工場および物流センターの建設が含まれる。施設は2028年第4四半期に稼働を開始し、インスタントコーヒー「ネスカフェ」、ミックス製品、既製飲料を合わせて年間17万トンの生産能力を持つ。

自動化と雇用への影響
同施設は人工知能とロボット自動化システムを統合し、環境負荷の低減と生産効率の最大化を図る。プロジェクトにより、タイ人のエンジニアおよび専門技術者を対象とした520以上の雇用が創出される見込みである。

現地サプライチェーン
ネスレはコーヒー豆、砂糖、生乳をはじめとする現地産原材料を年間1億3000万ドル分調達する。同社は農家向けの研修プログラムに資金を提供するとともに、気候変動に耐性のあるコーヒー品種の研究を進める。タイ投資委員会事務局長のナリット・タードシーラスクディ氏は、今回の措置が栽培から輸出に至るコーヒーのバリューチェーン全体を強化するものであり、同国を食品・飲料産業における地域の生産拠点として位置づけるものだと述べた。
